霧の母なる湖。
木々は霧に包まれ、大きく呼吸をする。
湖で暮らす。
人が集まる水辺。
春の訪れは気温とともに舞い降りる。
生きている証拠、生き返る証拠。
サクライロが曇り空に包まれる。
北へ向かう。 晴れ間に向かう。上がる気温。
水ぬるみ、緑が帰ってくる。
街よりすこしだけ遅い春。
鳥も戻ってくる。
湖畔の桜。
水ぬるむ前の薄い花の色。
水辺への憧れ。
湖畔に住む。
長い冬を知った分だけ
ここで暮らす、誇りを見た。
湖畔のいつもの席に春風がかけてゆく。
水辺の桜の美しさ。
居心地のいい春の日に、
美しい水を吸い、きれいな空気で呼吸する。