| 2002年08月11日(日) | 漕ぐ度に#2 |
晴天の堤防は、風が強く、冬を思い出させる。
そらの雲はもう、秋の雲と、夏の雲が重なって不安定な季節へと向かう。
気温が上がって行っても以前のような暑さはない。
たった8ヶ月で5000Km走った記念のサイクリングは、
再び大阪城に向かう事になる。
冬に初めていったサイクリングコースを同じ仲間と走る。
あの時の、20年ぶりのサイクリングで足が負けて、
走りきれなかった記憶がよぎった。
しかし、心配などみじんも感じずに、
大阪城に当たり前のようにたどりつく。
いつしか、この道は通勤経路となり。
何度も往復しているのだ。
焼きそばを食べ、カキ氷で身体を冷やして休憩した。
ソロではないツーリングの楽しさは、ここにあるのだろう。
帰り道は、対岸を走る、追い風にせきたてられて、
一気に駆け抜ける。
初めて走った時の気持ちは、もう思い出せないほど遠く感じた。
それは、8ヶ月の時間でも、記憶が薄いのでもなく。
5000Km走り抜けた事実が、全てを消していくのかもしれない。
でも、忘れられない物は確かにある、
子供のように、駆け抜けた仲間との記憶だけは、
薄れる事はない。
駐車場で入道雲を見ながら、スイカを食べる。
こんなにうまいスイカは本当に記憶にない。
5000Km走った自信で、不安だったツーリングの記憶が
消えるように、うまいスイカの記憶は塗り替えられたのだろうか?
でも、次にもっとうまいスイカが現れても、
この味は忘れないだろう。
それは、走るたびに、この味とこの仲間との時間を思い出すから。
子供の頃のように、何度も漕ぐたびに。